自動詞と他動詞

他動詞

主語+動詞のあとに「動作の対象となる物(目的語という)」を必ず必要とする動詞。

例:make, buy, give, など

これらの動詞は、I make. や I buy. だけでは意味を成さず、「何を作ったのか」「何を買ったのか」などという情報を付け加えてやらなければならない。こ の「」にあたるのが目的語である。

言い換えれば、他動詞とは、「~を作る」「~を買う」のように、「~を」という意味までを含む動詞で、「~を」という意味を持つ以上、その直後には「~」にあたるもの(名詞)がなくてはいけない。(ただし、文が変形してその位置が変わる場合もあるので注意)

これに対し、自動詞は「~を」という意味を含んでいないので、「それを見る」という場合には、Look at it. のように、「~を」という意味を表す語(前置詞)を必要とする。

 自動詞

主語+動詞だけで独立して使うことのできる動詞。目的語を必要としない。

例:run, go, sleep, walk, swim, など

I go to school. という場合の to school は、(目的地を表すが)目的語ではない。これは、「学校へ」という意味の「副詞句」である。


動詞の種類

I make.(私は作る)や、I buy.(私は買う)がなぜ誤りかというと、上ですでに説明したとおり、「動詞の種類」に関係があります。 

ここでちょっと質問です。

あなたは、eatという動詞の意味は「食べる」で、drinkの意味は「飲む」だと思っていませんか?
もしそうだとしたら、それは大きな間違いです。
そう習った人は、すぐに忘れてください。
また、ひょっとしたらそう書いてある(ように見える)辞書もあるかもしれませんが、そういう覚え方はしてはいけません。

では、eat の意味はなんでしょう?

それは「~を食べる」です。

ではdrink の意味は?

もうわかりますね。そう、「~を飲む」です。

なぁんだ、たいして違わないじゃん、と思った人、その考えは甘いです。
「~を」という部分があるとないとでは大違いなのです。

よく考えてみてください。eatの意味を「~を食べる」と覚えていれば、I eat.だけで終わるような文は作れるはずがありません。
だって、その意味は「私は~を食べる」になってしまい、おかしな日本語になってしまいますからね。

このように「~を」がくっついた動詞を『他動詞』といいます。それは、「~」の部分に必ず何か「他のもの」が入る必要があるからです。

これに対し、go(行く)やsleep(眠る)のように「~を」のない動詞を『自動詞』といいます。他人を必要とせず、「自分だけ」で一つの英文を作ることができるからです。

そして、第1文型は、「主語」と「述語動詞」だけ、ですから、絶対に「他動詞」は使えません。「他のもの」を必要とする動詞なのに、動詞だけで終わることはあり得ないからです。

目的語は...

必ず「名詞句」でなければならない。つまり、I like ... ときたら、その後に続くのは a dog や my mother, listening to music など、「名詞の働きをするもの」でなければならない。
したがって、I like in my room. のような文はありえない