修飾語句の説明

たとえば、
I sleep.
という文。言うまでもなく、主語がI、述語動詞はsleep。これで「私は眠る」という意味を持つ一つの文が成り立っています。これが『第1文型』の文です。

もう一つ例文。
I sleep deeply.

これはどうでしょうか。主語がI、述語動詞はsleepで、上の例文と同じです。でもこの文にはdeeplyという余計な語句が入っていますね。『第1文型』は『主語』と『述語動詞』だけだったはずだから、これは第1文型ではないのでしょうか?

 いえいえ、これも立派な『第1文型』の文です。ではこの中のdeeply は何でしょう?
 これを『修飾語句』と言います。どういうものを修飾語句と呼ぶかはここでは詳しく説明しませんが、一つだけ覚えておいて欲しいのは、「修飾語句は、原則として、文の中のどこにあってもかまわない」ということです。つまり、上の例文で言えば、I sleep deeply.でも、Deeply I sleep.でも意味は変わりません。このように、位置を変えても意味が変わらないようであれば、それは修飾語句だと言えます。

 修飾「語」ではなく、修飾「語句」となっているのは、それが1つの単語とは限らないからです。
たとえば、
I sleep for eight hours every day.
という文では、主語がI、述語動詞はsleep で、残りのfor eight hours every day はすべてが修飾語句です。(厳密に言えば、for eight hours / every dayという2つの修飾語句がついているということす)
 これもやはり、順序を入れ替えてFor eight hours, I sleep every day.としたり、Every day, for eight hours, I sleep. としても意味は変わりません。それは、とりもなおさずfor eight hoursやevery day が「修飾語句」であることの証明です。