形容詞、副詞の比較級、最上級は、中学校で習った通り、単語の後ろに-er, -estをつけたり、前にmore, mostをつけて作ります。
例:big - bigger - biggest, long - longer - longest
beautiful - more beautiful - most beautiful
比較級はどう使うの?
形容詞、副詞の比較級は、それだけで「より~である」という意味を持っています。
たとえば、
He is tall.(彼は背が高い)に対して、
He is taller.(彼はより背が高い)という意味になり、これだけでも文としては成立します。
しかし、通常はこれだけでは意味があいまいなので、
He is taller than you (are).(彼は君より背が高い)というように、thanを使って意味を補足します。したがって、than
~ がなくても意味が通じる場合は必要ないということです。
最上級はどう使うの?
形容詞、副詞の最上級は、それだけで「最も~である」という意味を持っています。さらに、「最も~であるもの」は、その比較されたものの範囲内では「唯一のもの」であるはずですね。だからtheがつくのです。
He is a tall boy.(彼は背が高い少年だ)
という場合、背の高い少年は他にも何人かいるわけですが、
He is the tallest boy in this class.(彼はこのクラスでいちばん背が高い少年だ)
となると、最も背が高い少年は一人しかいませんから、the tallest boyとなるのです。
ただし、theのような冠詞は、本来は名詞につけるものですから、
He runs fastest in this class.(彼はこのクラスで最も速く走る)
のように、副詞の最上級にはtheをつけないのが普通です。