動名詞の意味上の主語
動名詞は、性質上は名詞ですから、所有格を使って意味上の主語を表します。というだけではわかりにくいでしょうから、実例を見てみましょう。
- I like watching TV.(私はテレビを見るのが好きです)
この文は、「(自分が)テレビを見ること」が好き、という意味ですが、- I don't like his watching TV.(私は彼にテレビを見て欲しくない)
というように、動名詞に所有格がついて、「彼がテレビを見ることが嫌い」という意味を表すことができます。もう一つ例を見てみましょう。
- He is proud of going to that school.(彼はその学校へ行っていることを誇りにしている)
この文は、彼が「(自分が)その学校へ行っていること」を誇りにしている、という意味ですが、次の文のように、自分自身が行っているのではないが、「自分の息子がその学校へ行っていること」という場合には、上の場合と同じように「息子」を所有格にして次のように書くことができます。- He is proud of his son's going to that school.(彼は、自分の息子がその学校へ行っていることを誇りにしている)
ただし、この文のように、動名詞の意味上の主語が普通名詞の場合は、わざわざ所有格にせず、
He is proud of his son going to that school.
と書くことが多いようです。